2010年4月25日日曜日

ジョンズ・ホプキンズ大学准教授APFSに来る。

ジョンズ・ホプキンズ大学政治学部のErin Aeran Chung准教授が、
APFSに研究のために来られました。
APFS会員を中心とした、バングラデシュ人5名が研究に協力しました。

主にベンガル語(バングラデシュの言葉)でやり取りがされたため、内容の詳細は分かりませんが、政治への態度、NGO、外国人組織に関わる経験等について、聞き取りがなされたとのことです。

APFS会員が日本で暮らす外国人としての思いを「熱く」語っていたのが、印象に残りました。


2010年4月23日金曜日

スラジュさんのこと 法務委員会で質問されました

昨日(4月22日)の参議院法務委員会で、民主党の議員がスラジュさんのケースを直接、田内東京入国管理局局長と千葉法務大臣に質問しました。(http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.phpで22日の法務委員会をクリックすると質問の様子を見ることができます)

その中で、遺族に対してきちんとした説明と謝罪をしたのかとの問いに、局長いわく、3月25日に法務省で行なったとの回答。25日は何の説明も法務省入国管理局からないため、こちらからアポをとって奥様とAPFSで抗議に行ったわけで、法務省側が場をつくったわけでもなく、そこでの説明(法務省入国管理局山中警備課長が対応)は終始、捜査中で事実関係は言えないばかりであれが説明だったとは思えない内容でした。また謝罪についても、冒頭でお悔やみは述べていましたがそれは加害者としての謝罪とは全く異なり表面的な挨拶程度のもの。その後当事者奥様が涙ながらに訴えた後に「すまないことをしたとは思っている」と述べるにとどまり、誠意の欠片も見えませんでした。

この質問でも結局事実関係は言えないということで新しい真相は出てきませんでしたが、議員の方も含め多くの方々がこの事件を知り注視していることが分かります。

2010年4月20日火曜日

記者会見

本日は日本外国特派員協会にてスラジュさんの事件について記者会見を行ないました。
スピーカーとしてスラジュさんの妻、担当の弁護士さん、APFSスタッフ1名が会見しました。
参加者は日本のメディアから海外メディアまで。また、数カ国の大使館の職員も来ていました。

奥さんはどのように死亡の事実を知ったのか、入国管理局や警察から正式な事件の説明はまだないのか、今後の裁判について・・などなど、たくさんの質問が出ました。それだけこの事件が世界中の人々に注目されているということを感じました。

この会見の様子は早速明日のジャパンタイムスに記事が出るとのこと。そちらもぜひお読みください。

ビルマのお正月祝いに行ってきました

4月17日、ビルマ(ミャンマー)のお正月祝いに
招かれていってきました。
4月14日~17日がビルマではお正月になるそうです。


魚でだしをとったおいしいスープの麺と
ココナッツのスイーツをご馳走になりました。

ビルマでは、お正月に知人・友人を家に招き、
食べ物を振舞う習慣があるとのこと。
日本でも習慣が続いていることは、すごいと思いました。

NHKの関係者、大学の先生、日本人の学生、
ビルマ人の夫婦など、さまざまな人たちと交流を深めることが
できました。

2010年4月16日金曜日

抗議文の協力をお願いします。


現在、Surajさんの死亡事件の真相解明のために法務省に対して抗議文の作成、送付を呼びかけています。今回、貼付した写真はこの呼びかけのために友人のかたが作成したフライヤーを撮影したものですが、Surajさん自身が描いた絵と収容先から奥さんに書かれた手紙がそのまま使われています。Surajさんのやさしい人柄があらわれていると思います。

法務大臣への抗議メール
https://www.moj.go.jp/mojmail/kouhouinput.php

法務省意見・提案FAX番号
03-3592-7393

ご協力お願いいたします。




2010年4月12日月曜日

スラジュさんデモ&申し入れ行動

本日午前中は、送還時に死亡したスラジュさん事件の真相究明のためのデモに参加。

午後は、担当の弁護士・スラジュさんの妻・APFSスタッフ2名で、この事件を捜査している成田空港警察署を管轄する千葉県警及び千葉地検に、適正な捜査を要請する申し入れ行動を行ないました。

千葉県警では捜査一課の警視が対応しました。内容は以下の通り。

・今件は現在、空港警察署にて千葉県警及び千葉地検との連携・指導の下に捜査を継続している。なんらかの罪名で送致する予定。
・関わった入国管理局職員10名程度の取り調べは現在も行なっている。
・送還の様子を撮ったビデオは存在する。現在それを解析している。
・遺体(スラジュさん)の詳しい検査は継続中。血液や臓器などを調べている。

千葉地検では、公判事件担当の統括他二名の方が対応しましたが、担当する検事がいない&送検前なので詳細は掴んでないということでしたので、申入書を手渡しする程度に終わりました。

その後は記者会見を行い、メディアの方々に今ケースと今日の行動について説明しました。

この事件について本当に憤りを感じるのは、ご遺族(スラジュさんの奥様)に対して、事件に関し積極的な説明がどこからもないこと。今回のような申し入れ行動を行なわなければ、捜査がどうなっているのか奥様の耳にはほとんど入ってきません。奥様はそれでなくともずっと連れ添った夫を失った悲しみで一杯なのに、こうした行動に参加してこちらから聞きに行かねばならない現状はどう考えても納得できません。特に今ケースは入国管理局職員が起こした事件であり、それを同じ公務員である警察が適正な捜査、送検を行なってくれるのか・・・奥様は毎晩そうしたことを心配しほとんど眠れないとこぼしていました。

2010年4月5日月曜日

SURAJさんからの手紙

先日こちらのブログでお話しした、送還中に死亡したガーナ国籍のSURAJさんのこと。
SURAJさんの優しい人柄をもっと皆さんに知ってもらいたい、ということで奥様に了承
を得て、SURAJさんが収容施設の中から奥様に書いたお手紙を皆さんに読んでいた
だこうということになりました。

(以下、本文は本人が書いたものそのままです。SURAJさんは日本語の勉強も熱心にしていて
漢字もたくさん書けるようになっていました。)

ゆうこへ

お元気ですか 最近手紙が書かなくてごめんね いろいろ
ことで頑張てるで有難 くれからも一緒で頑張ろうね 先週
急に声がおかしいかった事はね ずっと考えて頭の中で心配で
どう事か でも今は大分良くなたみたいで安心したいます。いつも
心配してるのは体の事ね たまに疲れたら ちうと休んでも
意いからね 命がいち番からね 体に気を付けてお幸せにいてくれる
ずっと一緒ね どんどん寒なったいから 風邪いけないで
体に注意してくださいね

                  アウドゥ スラジュ
                  2009年12月4日

「命がいち番からね」と言っていたSURAJさん、最後までずっと周りの人の体を気遣っていました。

2010年4月3日土曜日

ご冥福をお祈りします

ホームページがリニューアルされました!
そんなわけで、ブログの更新も頑張らないと・・と思っております。

ご存知の方も多いと思われますが、3月22日、APFSの会員さんであるSURAJさん(ガーナ国籍)が、国費送還の途中にお亡くなりになりました。司法解剖の結果死因不明で、航空機の中で入国管理局職員にどのような対処をされて死に至ったか、遺族に対してきちんとした説明も公式な謝罪もまだありません。(抗議文など詳しくはホームページをご参照ください)

私自身、何度も収容中の彼の面会に行きました。彼のほうが大変なはずなのに、「元気ですか、風邪ひいてないですか」と気遣ってくれるとてもやさしい方でした。日本人の奥様とまた一緒に日本で安心して暮らせる日が来ると信じて収容生活にも耐えてきたのに・・・。本当に悔しかったと思います。

SURAJさんのケースはまた動きがありましたらご報告いたします。

ご冥福を祈るばかりです。