2014年9月20日土曜日

厳しいことも言われますが、陳情の趣旨説明頑張っています!

こんにちは。加藤丈太郎です。引き続き陳情の趣旨説明を行っています。

昨日(9月19日)は、神奈川県愛甲郡愛川町の愛川町議会に陳情の趣旨説明をしました。
本厚木まで出て、さらにバスで40分揺られてようやく到着です。2時間半かかりました。愛川町には実際にAPFSで実際に支援をしている非正規滞在者が存 在します。「事務所(板橋区)まで相談に来る際、いつもこの距離を来ているのか」と思わず思いを馳せました。愛川町は人口の5%を外国人住民が占める、外 国人住民の集住地区です。実際、町役場でも沢山外国人住民の顔を見ることが出来ました。

私からは法律と実態が乖離していたが故に非正規滞在外国人住民が発生したこと、
現に労働力として期待され、存在が黙認されていた時期もあることなどを説明をさせていただきましたが、「法律違反をしているのだから帰るのが当たり前、こんなの不採択だ」となかなか手厳しいご回答を頂きました。
加えて、趣旨から逸れて、わざわざ「外国人には税金を滞納している方もいる」とご発言をされた議員もいました。外国人への固定観念が強いのではないかと思われる発言だと感じました。
全体的に非常に厳しい雰囲気で、結果は残念ながら「不採択」でした。

「採択」をしていただくのは容易ではありません。しかし、見えない存在となっていた非正規滞在外国人住民を「見える」化することに本プロジェクトの意義があると感じています。まず、議論の遡上に乗せることが重要なのです。

その後、東京都大田区に移動し野呂議員と面会をさせていただきました。陳情書を実際にご覧になった野呂議員が個別に問い合わせをくださり、面会する運びとなりました。
「新たに建設労働者を時限措置で受け入れることと、現に非正規滞在外国人住民が放置されていること」には矛盾があるのではないかという、まさにご理解いた だきたい点をご指摘いただきました。今後も連絡をさせていただくことになりました。今回の陳情がきっかけで新たなつながりが広がっています。

今週は、墨田区議会にも陳情の趣旨説明を行いました。私一人だけではとても全てを回り切るのは不可能です。ボランティアスタッフが頑張って説明をしてきてくれました。プロセスを楽しんで手伝ってくださるので、とてもありがたいです。


陳情に回るまでは果たしてどれだけの理解が得られるのか、正直分からずにいました。しかし、実際には多くの関心が寄せられることが分かりました。

地方議会は地方ほど早く始まっており、東京の区部はまだまだこれからになります。陳情プロジェクトはまだまだ続きます。現在、目標金額の半額弱で足踏みをしています。このままではプロジェクトを達成出来ません。

どうか、皆さん、購入予約、facebookのシェア、ご友人への口コミ等で、応援をしてください。よろしくお願いします。

READY FOR?
誰もが「希望」を持てる社会へ―地方議会への陳情プロジェクト
https://readyfor.jp/projects/livingtogether

【9/20(土)TBS報道特集】で「スラジュさん事件」が報道されます

【9/20(土)TBS報道特集】で「スラジュさん事件」が報道されます。
番組は16:30~(アジア大会のため繰り上げ)、スラジュさん事件のVTRは17:10頃から流れる予定です。是非、ご覧ください。
<報道特集 ▽夫はなぜ死んだ?問い続ける妻 入管行政と人権>

2014年9月12日金曜日

【APFS HOME PARTY(9/28(日)開催)のご案内】

APFSでは外国人会員、ボランティア、寄付者、ご友人の皆さまが交流することを目的に、ホームパーティーを開催いたします。
国籍問わず、多くの仲間で集まって盛り上がれたらと思います。アイディア、言語、文化、色々なものが交換出来る場になれば幸いです。
料理はまだ調整中ですが、フィリピン料理・インド料理も出るかも
是非奮ってご参加ください。

日時 2014年9月28日(日)15:00~17:00
会場 APFSオフィス(東武東上線「大山」駅 北口徒歩1分)
会費 2,000円(子ども1,000円)食べ物・飲み物(アルコール含)が出ます

★準備の都合上、参加をご希望される方は9月25日(木)までに以下連絡先まで申込をお願いいたします(先着20名)。

APFS will hold the home party to encourage members from overseas, volunteers, donators and friends to exchange.
We APFS would like to have good time together with you regardless of nationality. Hope the party becomes the place of exchanging ideas, languages, cultures and others.
Filipino and Indian dishes might be offerred.
Please join us!

Date 28th September(Sunday)15:00~17:00
Place APFS Office(1mins from Tobutojo Line “Oyama”station North entrance)
Fee 2,000yen(Child 1,000yen)for foods and drinks(alcohols)

★If you want to join the party, please sing up to the contact below by September 25th Thursday (First 20 applications).

【連絡先 Contact】
特定非営利活動法人APFS (ASIAN PEOPLE’S FRIENDSHIP SOCIETY)加藤(Kato) 
東京都板橋区大山東町56-6 メゾーネ大山301
TEL 03-3964-8739 FAX 03-3579-0197 E-mail jotaro33@gmail.com

外国人住民の「希望」を聴くワークショップ 第二回に参加して ボランティア福本さんの感想

8月に始まったワークショップの第2回に参加した。当初の予想を超える20人以上の参加の中で和やかな雰囲気のうちに会は開かれた。

今回の講師はAPFSの理事でもあるミャンマー出身のスイスイ テイさんであった。まずはミャンマーの地図上の位置確認を行う。いきなり己の無知に気付かされる。これだけでも今日参加した意味があろうと言うものだ。続いて、彼女から来日の経緯、子供の渡日、入管への収容、在特の取得、高校卒業、そしてこれからの希望などについて思いのこもった話が語られた。

その話を聞きながら、肌を通して伝わってくる日本への愛情がどこからやってくるのか?その当たりの想いを訊ねてみた。答えの一つは日本社会の治安の良さ、女性一人が夜道を歩く事の出来る安全性の高さであった。「井の中の蛙」である私は多少の驚きと共に納得する。ホッブズではないが、生命の安全こそ国家の存在理由の原点ではないか。人権観念の一核心を改めて教えられる思いであった。

それでももう一人の私が頭をもたげる。安全を誇るこの社会は、しかし同時にヘイトスピーチを「表現の自由」(!)等の名のもとに処罰もなしに野放しにし、関東大震災時の朝鮮人虐殺を記す副読本を教育委員会の力で修正させる介入を許す社会でもあるのだ。

スイスイ テイさん。やっぱり僕はニッポンがあんまり好きではないのです。残念です。でも、貴方の存在がこの国と社会にとっての希望である事、その事だけは信じて疑いません。

2014年9月11日木曜日

松戸市議会総務財務常任委員会に陳情の趣旨を説明しました

こんにちは。加藤丈太郎です。

地方議会への一斉陳情後、陳情の趣旨説明が始まっています。今日は特に活発に議論が行われた事案をご紹介します。

2014年9月11日(木)松戸市議会総務財務常任委員会で「長期在留する非正規滞在外国人住民を正規化し、誰もが希望の持てる社会を築くための意見書提 出を求める陳情」について趣旨説明を行いました。私に加え、松戸市内に居住している5名の当事者が傍聴者として参加しました。

陳情の審査について少し説明をします。陳情は委員会に付託(議案の審査を本会議の議決に先だって他の機関に委ねること)され、委員会で採択/不採択が決まります。その後、本会議で委員会での採択/不採択について議決をします。

私からは、非正規滞在外国人住民が現に松戸市に存在すること、松戸市にお住まいの日本人住民からも支援をいただいていること、なぜ非正規滞在外国人住民が生まれるのかのメカニズムについて説明をさせていただきました。

私からの説明後、委員からは「もっと、在留特別許可について弾力的な運用が必要なのではないか」「国民健康保険、就学等の市民サービスは非正規滞在の状態 であっても、現に市に住んでいるのであれば受けられるようにすべきではないか」「自分の子どもがオーバーステイの子どもと友達だったが、ある日突然その子 が強制送還された。どうしてその子がいなくなったのかをどう子どもに説明すればよいか悩んだ経験がある」と言った声が聞かれました。

ただ、「正規化」を求めるという陳情の趣旨は採択しかねるという結論になりました。文言をより慎重に検討して、また再度陳情を出したいと当事者たちと話しました。

まずは地方議員に問題を知っていただくことが何よりも重要です。陳情は問題を知らせる大変有効なツールであると実感をしています。一般に陳情が採択されるのはとても難しいそうです。しかし、可能性を信じて、趣旨を説明し続けたいと思います。

陳情の趣旨説明はまだまだ続きます。
地方議会への一斉陳情は、クラウドファンディングサイトREADY FOR?に参加しています。
プロジェクトの達成率がなかなか伸びていません。どうか、ギフト購入、プロジェクトのFacebook等での拡散で応援してください。よろしくお願いします。
 
誰もが「希望」を持てる社会へ―地方議会への陳情プロジェクト
https://readyfor.jp/projects/livingtogether

「イオン幸せの黄色いレシート」に今日から参加します

イオン板橋店で「イオン幸せの黄色いレシート」のBOXを本日9月11日から設置してもらうことが決まりました。

毎月11日に黄色いレシートが発行されます。それを応援したい団体のBOXに入れると、レシートの合計金額の1%が寄付される仕組みになっています。

イオン板橋店にお立ち寄りの際には、是非ともAPFSのBOXに投函をお願いします。
イオン板橋店の皆さまご協力をいただき、ありがとうございます。

なお、イオン板橋店に限らず、その他のイオンのお店にも同様のBOXがあるそうです。気軽に始められる社会貢献活動です。イオンにお立ち寄りの際には、是非参加してみてくださいね。

イオン幸せの黄色いレシートについてはこちらからご覧いただけます。
https://www.aeon.info/environment/social/aeonday/yellow_receipt.html

2014年9月6日土曜日

外国人住民の「希望」を聴くワークショップの2回目、大盛況のうちに終了!

外国人住民の「希望」を聴くワークショップの2回目を開催しました。
10名の定員を大きく上回る18名の参加がありました

今回はミャンマー人のゲストを迎え、来日してからの20年以上の生活を語っていただきました。

ゲストは「ミャンマーも日本の良いところを学べばきっと、成長できる。だから、ビジネスを立ち上げ、ミャンマーと日本をつなぐ存在になりたい。それが私の『希望』です。」と語ってくれました。
参加者の中には現にビジネスでミャンマーを訪れている方もあり、ミャンマーのビジネス事情なども聞かれるなど、双方向のやり取りもありました。
また、ゲストからは老後をどこで住むかについて、家族間で意見が違い、話し合いをしているという話も聞かれました。


参加者からは以下のような感想が寄せられました。
・定期的に開催して欲しい会でした
・「日本に住むミャンマー人」ではなく、Aさんという具体的な「個人」の話を聴くことの大切さを感じました。
・Aさんの信念とそれを支えた方々の思いに触れたくさんの力をいただきました。
・もっともっとを叶えられる日本を期待したいですね
・参加者同士の意見交換会とディベート等の時間を割いて頂きたい

参加者からのフィードバックを踏まえ、次回はゲスト対参加者の質疑応答だけでなく、参加者同士意見交換が出来る時間を作りたいと思います。

次回は10月11日(土)18:30~の開催を予定しています。
内容の詳細が決まりましたら、APFSのウェブサイト(http://apfs.jp)にアップします。
是非、奮ってご参加ください。
 

2014年9月1日月曜日

陳情の趣旨説明に行脚しています

こんにちは。APFSの加藤丈太郎です。
地方議会の陳情プロジェクト、着々と進めています。

予定している36ヶ所のうち、陳情は残すところ、あと6ヶ所になりました。
ここまでで30の地方議会に陳情を完了したことになります。

陳情と並行して、陳情の趣旨説明が始まっています。
書面だけでは伝わりきらない部分を説明に日々回っています。

今日は「東京・生活者ネットワーク」にお招きいただき、陳情趣旨を説明してきました。「東京・生活者ネットワーク」は、都内33の自治体にあり、3人の都議、51人の市・区議をもつローカルパーティ(地域政党)です。

非正規滞在外国人住民は2012年7月9日以降、住所を持つことが出来なくなりました。住所がないことから生じる問題について、多数ご質問をいただきました。また、それぞれの議会での質問、他会派への説明等、出来ることをやってくださることになりました。

地域の問題を解決する立場にある地方議員にまず問題を知ってもらうことに今回のプロジェクトの意義があります。
今後も続々と陳情趣旨の説明のアポイントが入っています。地方議会に出かけていくために、皆さんのご支援が必要です。

本プロジェクトはクラウドファンディングサイトREADY FOR?に参加しています。
どうか私たちのプロジェクトをギフトの購入予約を通じて応援してください。
よろしくお願いします。

誰もが「希望」を持てる社会へ―地方議会への陳情プロジェクト
https://readyfor.jp/projects/livingtogether