スラジュさんの事件で書類送検されていた入管職員10名について、昨日付けで不起訴処分が出されました。スラジュさんの奥様とAPFSは本日、この処分に対し以下の内容で抗議いたします。
この内容は本日行われた司法記者クラブでの記者会見でも配布いたしました。下の写真は記者会見の様子です。
この内容は本日行われた司法記者クラブでの記者会見でも配布いたしました。下の写真は記者会見の様子です。
不起訴処分に対する緊急抗議声明
私たちは、事件から2年経ち、ようやく出された今回の「不起訴」処分に対して、強い憤りを感じています。
スラジュさんの死因について、保存していたスラジュさんの心臓を再鑑定した結果、腫瘍が発見され、それによる不整脈が原因だったとの判断ですが、家族は心臓の保存の事実は全く聞いておらず、2年経った今、実は心臓を保管しており、元々心臓にあった腫瘍が原因の死亡だと言われても、にわかには信じられません。保管しているという心臓が、確かにスラジュさんのものであるのか、鑑定が確かなものであるのか、疑念を持ちます。
スラジュさんに対してとった入管職員の制圧行為が正当行為の範囲内ということですが、ビデオ撮影が止められ、なんらの記録も残らない中で、どのように正当行為の範囲内と判断したのか、入管側の一方的な主張での判断と言わざるを得ません。今後も送還の際、どのような制圧行為をしても正当行為となってしまうのではないか、恐怖を覚えます。
現在係争中の国家賠償請求訴訟で、被告である国側から6月20日付で初めて内容のある準備書面が出されました。その内容が今回の検察側の不起訴の主張と類似しており、またタイミングについても期を一にしている点は、検察と国が摺合せをしていると確信しています。
私たちは、今回の不起訴処分が、検察と国が結託し人の人権及び生命を踏みにじるものであるとし、厳重に抗議いたします。
2012年7月4日
スラジュ妻