A.P.F.S.では社会人・学生など様々なバックグラウンドの方がボランティアとして活躍しています。
ボランティアとして活動してみての感想を、長島さんに寄せてもらいました。
わたしが、入管を知ったのは7年前のことです。東日本入国センターに収容されている人が書いた手紙を目にしたことからです。フランス語圏の人たちのものだけなので、ごくわずかですが、この先進国日本でこんなところがあったのか!と本当にショックでした。
オーバーステイだけを理由に狭いところに長期間収容され、病気になる人もたくさんいます。仮放免を得るために煩雑な手続きをし、多額のお金(保証金)も用意しなければなりません。しかも仮放免になっても働くことはできません。また収容されるかもしれません。
そのころ海外メディアで、アフリカの人たちがあふれるように乗っている小さな船が、たとえばイタリアのリゾート海岸に流れ着くといったニュースをよく見ました。命を落とす人も大勢いました。パリでは、不法滞在者のデモがよくあります。しかし日本では、これほど多くの外国人が暮らしているのに、入管を知っている人はほとんどいません。ですからわたしがこのような実態を説明しても、なんのことだか分からない人がほとんどです。
でも最近わたしの住む杉並区では外国人のための無料相談会がありました。少しずつですが行政が関わってきているのだと思います。
外国人が日本で暮らしているのですから、A.P.F.S.のような団体と一緒になって、お互いに理解できるように、そのために日本で暮らす外国人の悩みを聞いて、手を貸そうと思います。