2010年6月30日水曜日

刑事告訴&無言の帰国

6月28日(月)、スラジュさんの事件に関し、刑事告訴しました。
3月22日に事件が起きてからすでに3ヶ月。未だ送致すらされてない状況に業を煮やしました。
告訴後の記者会見の様子は以下で(期間限定ですが)見ることができます。
http://video.aol.jp/video-detail/-/3434121529


また、デイリーヨミウリの記者さんが個別取材に来て、スペシャルレポートというかたちで記事を掲載してくれました。こちらもぜひご覧下さい。http://www.yomiuri.co.jp/dy/national/20100629TDY01T03.htm

29日、スラジュさんのご遺体はガーナに向けて無言の帰国をしました。別便ですが同日奥様もガーナに向かいました。スラジュ基金で皆様から頂いたご寄付は渡航費の補助として奥様にお渡ししました(6月28日時点で9万7千円が集まりました。皆様ありがとうございます!)。渡航日程が予想以上に早かったため全額集めることは出来ず、足りない分はご友人などにお借りし工面したとのこと。そのため、目標としていた渡航費全額をスラジュ基金で負担できるように、引き続きスラジュ基金へのご寄付をお待ちしております。皆様よろしくお願いいたします。

2010年6月28日月曜日

研修会に参加して「IOMの人身取引被害者支援について」

ボランティアの山根です

6月26日(土曜)の研修会「IOMの人身取引被害者支援について」に参加して、
国際移住期間(IOM)駐日事務所、人身取引対策コーディネーターの方からお話を伺いました。
正直、研修会に参加するまで、人身取引というのは他国で行われている犯罪であると思っていて、日本での現状をまったく知りませんでした。

実際のケースで、
偽装結婚をさせられ、マニラから強制的に日本に連れて来られスナックで働かされていたフィリピン人女性20代の話や
本人の知らない間に他人の偽造パスポートでの日本入国を余儀なくされて、売春の仕事をさせられていたタイ女性20代の話 などを伺い、
多くの人身取引の被害者が今でも日本で苦しんでいて、支援を待っていること、

そして人身取引の目的は性的搾取のみに限らず、労働搾取(子供や男性)も含まれることを知りました。

しかし、アメリカやヨーロッパなどと比べると日本では認知度が低く支援の手が行き届いていないのが現状で、日本政府の取り組みや民間シェルターなどの保護施設(特に男性)も不足しているそうです。

私は、支援のお手伝いとして今回学んだことを身近な人に伝えることから始めようと思いました。
また研修会に参加したいです。 ありがとうございました。

2010年6月26日土曜日

お茶の水女子大学学生に講演を行いました


お茶の水女子大学の熊谷圭知教授と学生7名が
APFS事務所にいらっしゃいました!

まず加藤代表から、非正規外国人と共に団結して活動することで苦難を乗り越えてきたAPFSの歴史と現在の活動について、そして今まさに組織として変わりつつあるAPFSの今後の展望についてお話しました。

その後、APFS会員のガルシアさんより、日本で生活していこうという思い、そして家族への思いについて話して頂きました。お話し中に、昔お世話になった日本人のことを思い出して涙ぐむ場面もあり、ガルシアさんがいかに日本人と深い繋がりを持って生活してきたかが学生の皆さんにも伝わったのではないでしょうか。

学生の皆さんからは、

「APFSはどうやって地域との交流を行って理解を得ているのか?」
「在特ガイドラインの積極要素を満たしていても、在特を得られないのは何故か?」
「子供と親の母国語が違うことで困ったことは?」


といった積極的な質問を沢山挙げて頂きました。学生の皆さんの鋭い視点に感心すると共に、こちらとしても非常に勉強になる機会となりました。

これをきっかけに、非正規滞在外国人に対する興味・理解を更に深めて頂き、APFSの活動にも関わって頂けると非常に嬉しいです。
熊谷先生並びにお茶の水女子大学の皆様、どうもありがとうございました!

2010年6月13日日曜日

緊急!スラジュ基金にご協力ください。

国費送還中に死亡したガーナ人男性、スラジュさんのご遺体がガーナに帰国することになりました。その帰国の旅路に奥様が付き添っていけるよう、皆様からのご寄付を緊急にお願いしています。

これまでの法務省との話し合いで、スラジュさんのご遺体の搬送費は法務省の負担となることが決まっています。しかしながら、あわせて希望していた奥様のガーナへの付き添い渡航費は、法務省いわく、「法的解釈上、負担できない」との一点張り。20年も寄り添ってきた夫が突如殺され、その死に目にも会えず、状況すらいまだ明らかにされず、母国の家族に、寄り添って送り届けることもかなわないなんて、ひどすぎます。

奥様がスラジュさんの無言の帰国に付き添えるように、皆様からのご寄付をどうぞお願いいたします!

ご寄付先
金融機関名:ゆうちょ銀行
加入者   :APFS
口座番号 :00180-1-79158
*必ず「スラジュ基金」とご記入ください。

2010年6月7日月曜日

延世大学副教授 APFSに来る

韓承美 延世大学 副教授
(Seung-Mi Han, YONSEI UNIVERSITY Associate Professor)
が明星大学の渡戸一郎先生の案内でAPFSを調査に訪れました。

延世大学は日本の慶應義塾大学に相当するような、
韓国で最も人気のある大学のうちの一つです。

韓副教授には、APFSの相談活動および運動形成、自治体との関係構築等について、お話をさせていただきました。

韓副教授には非正規滞在外国人の正規化に向けて、運動形成を行っている点に特に興味を持っていただきました。

APFSには、研究者、学生も多く訪れます。
今後もより多くの方に、関心を持ってもらえたらと思った一日でした。

(写真 一番右が韓副教授)

2010年6月2日水曜日

茨城収容施設にて面会

本日は茨城の入国管理局に面会&仮放免の申請に行ってきました。

イラン国籍のAさん、パキスタン国籍のMさん、ナイジェリア国籍のGさんに面会してきました。3人とも収容は長期(半年以上)に及び、Mさんは収容前に比べて17キロもやせ、白髪が一気に増えてしまいました。Mさんには日本人配偶者との間に幼い子どもがいます。「面会で子どもに会うと別れた直後本当につらい・・」と、会いたい気持ちとは裏腹な複雑な気持ちを話していました。
Aさんは数日前、「夜、突然頭がばかになって・・頭を壁に叩きつけてしまった」とおでこの傷を見せました。

無期限収容がもたらす精神面への影響は本当に怖いです。数ヶ月前にこの収容施設で自殺したブラジル人は、自殺する当日家族と電話をし、「仮放免されたらどこに行きたい?」と子どもに聞いてたそうです。そしてその夜自殺したとのこと・・(Aさんに聞きました)。

彼/女らをこのような究極な精神状態に追い詰める必要がどこにあるのか?憤りを感じずにはいられません。