2013年4月5日金曜日

APFS被災地支援プロジェクト(第4弾) 2日目

4月4日(木) プロジェクト2日目

本格的に活動開始です。岩手県陸前高田市、滝の里仮設住宅にて、仮設住宅の窓ふき(午前)、プチリラックスタイム(集会所での足湯等、午後)のお手伝いをしました。

午前中は86棟の仮設住宅の窓ふきをしました。窓を拭く際に、APFSの外国人メンバーは積極的に住民の皆さんに声をかけていました。一声かけることで交流が始まります。
被災直後から現在までの記録(写真、新聞記事)をわざわざ家から持ってきて見せてくださったおじいさんがいました。 おじいさんは、家族が帰ってくる夜までは、家に一人で、することがなく、交流することをとても楽しみにしている様子でした。パキスタン人メンバー・ミルザさんがお話を聞きました。交流をとても喜んで下さり、ブログにその様子をアップするとおっしゃっていました。

また、子どもたちとバングラデシュ人メンバーJOYさんの間にも交流がありました。午後の「プチリラックスタイム」に来て欲しいと熱心に声をかけていました。JOYさんが流暢に日本語を話す様子は子どもたちに新鮮に映ったようです。また、JOYさんが積極的にコミュニケーションを取ることで、震災後のショックでお家から出ることができなくなっていた子どもが、玄関まで出てきてくれて、子どもがどんな様子かを地元の方にお伝えできたという出来事もありました。


午後はプチリラックスタイムで、お茶っこ(岩手県でお茶をすることを「お茶っこ」とに言います)をしながら、子どもたちには工作を教え、大人たちには足湯を楽しんでもらいました。

APFSの6名の外国人メンバーは足湯を担当しました。6名のメンバーは長年の日本での生活を通じて、つぼを心得ているようでした。丁寧に高齢者の足をもみほぐすことで、気持ちいいと多くの方に喜んでいただきました。
イラン人メンバー、マジッドさんはサッカーやバレーボールで子どもたちと遊んでいました。自分の子どもとも日常的にバレーボールをしているマジッドさんのボールさばきは見事でした。陸前高田市にはグラウンドがなく、子どもたちは仮設住宅の間の狭い道で運動をせざるを得ず、フラストレーションが溜っているのではないかと感じました。


今回のプロジェクトを通じ、被災直後とは違う問題が今起きていることが見えてきました。被災直後は、被災者の皆さんは毎日食べること、生きることに精一杯の状況にありました。しかし、2年経った今、「寂しさや辛さがこみあげてきて、ようやく涙が流れるようになった」とおっしゃっていた方もいました。午前中に窓ふきをした仮設住宅の窓からは仏花やお供え物が見え、家族を亡くされた方が多くいることも窺われました。

今回の滞在において私たちに何が出来るかを考えさせられた一日となりました。


★おまけ
宿泊費の節約のために、今回のプロジェクトでは自炊をしています。宿のキッチンはカレーのにおいであふれています。
この日のメニューはスリランカ料理(牛肉のココナッツとスパイスの煮込み)とパキスタン料理(キーマカレー) でした。キッチンでは誰が何を作るか、激しい議論が連日続いています。
大根コンプロジェクトの皆さまと食卓を囲みましたが、未知の味を楽しんでいただいているようです。