2013年10月18日金曜日

ボランティアの感想(趙さん)

趙憲来と申します。日本生まれの在日韓国人三世です。APFSには、3カ月程前からボランティアとして参加させて頂いております。この間、外国人向けの健康診断やグローバルフェスタなどの催しに参加させていただき、様々な国籍の人たちと接する機会を得ました。僅かな時間ですが、これまで余り馴染みのなかったネパールやバングラデシュ、ミャンマーの人たちと交流することができ、とても新鮮な経験となりました。

APFSの存在を知ったのは10年余り前、ちょうど非正規の外国人に対する取り締まりが盛んにおこなわれていたころです。当時私にも非正規滞在で逮捕拘留された中国人の友人おり、収容先に面会に行っていました。確かにオーバーステイは違法行為に違いないのですが、面会室のガラスの向こうで日増しに憔悴していく彼の姿に「日本で働きたいだけの人に、ここまでしなければならないのか」と疑問に思っていました。ですので、APFSが「在留特別許可を求めて非正規滞在者を一斉出頭させる」というニュースに接した時には強い共感を覚えました

異国で暮らす外国人にとって、安定した在留資格は、将来を考える上でとても大切です。現在、オールドカマーと言われる私たち在日コリアンには、「特別永住」という比較的安定した在留資格があります。指紋押捺の必要もありませんし、登録証の携帯義務もありません。しかしこれも初めからそうだったわけではありません。最初に声をあげた人がいて、それを支援する多く人たちによって得られたものです。

遅まきですが、私も子供の手が離れ少し自分の時間が持てるようになりましたので、今後は日本で暮らす外国人、特にニューカマーと言われる人たちのために何かできることがあれば、微力ですがやっていきたいと思っています。