2019年4月1日月曜日

韓国の移住者支援団体「チョナンモイセ」APFS訪問


322日、韓国で移住者の支援を行うカトリック団体「チョナンモイセ」が、APFS事務所を訪問しました。
団体の代表と神父様、通訳をして下さった方をはじめとして、韓国に10年やそれ以上住んでいる移住者、合わせて12名が訪れ、お互いの団体の活動内容などについて話しました。移住者の方々は、ベトナムや中国、パキスタン、ロシアといった国々出身で、韓国に移り住んだ当事者の立場からどのように団体に関わっているかを説明してくれました。チョナンモイセは、移住労働者の集住地域である忠清南道天安市で活動をしており、主な活動としては、相談、教育、文化活動を行っているそうです。外国人の方への教育だけではなく、韓国国内の意識を変えようという方針から、当事者達が多文化理解について、実際に学校等の教育機関に赴いて講義をするなど、活動に対する積極的な姿勢が見受けられました。
APFSからはスタッフやボランティアの他、フィリピン、バングラデシュ出身のメンバー3名が参加し、APFSに加わった経緯や日本での生活について紹介したり、チョナンモイセの方からの質問に応えてもらいました。

個人的に興味深かったのは、二重国籍を持つことが許可されているベトナムの方の話でした。移住者のもとに生まれた男の子の場合は、韓国の徴兵制度の為に、国籍を一つに選択しなければならないという点で、日本との社会背景の違いを感じました。その他にも、自己紹介を含めて、その場にいた方それぞれの背景や生活について話し合いもできた有意義な時間となりました。テーブルを囲みながら向き合う形で、終始和やかな雰囲気で行われました。最後に集合写真を撮って締めくくりました。
普段は、APFS内での活動がメインなので、違う団体の方とお互いの話を共有し、交流ができた良い経験となりました。

앞으로도 이런 모임을 가끔 하면서 일본뿐만 아니라 다른 데에서 열심히 살고 있는 이주자와 함께 좋은 사회를 만들 있도록 노력하겠습니다. (これからも このような集まりを時々行いながら日本だけではなく違う場所で一生懸命生活している移住者の方とともに良い社会をつくることができるように頑張ります!)

(APFSボランティア 小島春恵さん)