2012年11月30日金曜日

スラジュ事件法務大臣会見


 本日午前中に、滝法務大臣からスラジュさん事件についての調査結果の報告会見がありました。
以前、千葉(当時)法務大臣がこの事件について調査するとしていたため、今年7月に出た不起訴処分の内容も含め、法務省入管局が改めて調査をしその結果を報告するというものでした。

報告内容としては、この事件において、入管職員による制圧行為、戒具使用、救護措置についてはすべて適法、入管の行為とスラジュさんの死亡について因果関係はないという、千葉地検が不起訴処分とした理由そのままでした。

腹立たしいのは、滝大臣がこの調査結果について遺族には伝えてあると言っていたそうですが、調査をしたこと、その結果、今日会見があったことを、遺族は全く知りませんでした。メディアの方から今日会見後に当団体に連絡が来て、初めて会見が行われたことを知りました。その後、数社のメディアから奥様にコメントを求める連絡がありましたが、メディアから会見内容を伝え聞くこの状況に奥様も戸惑われていました。

あくまでも行政側の都合で調査し報告し、説明責任は果たしたよ的な対応は不誠実としかいえません。遺族が置き去りにされるこの状況が、今のこの国の人権意識をよく表していると思います。